30度以上の最高気温を連日記録する鳥取県内で、暑さとは対照的に海水浴客の入り込み数が伸びず、海水浴場関係者は苦戦を強いられている。近年「海水浴離れ」の傾向が指摘されているが、はっきりとした原因は分かっておらず、海水浴場を運営する地元団体などは、ピークと予想される盆前後の週末に巻き返しを図ろうと意気込んでいる。 岩美町の浦富海水浴場の6日までの来場者数は約1万6千人。鳥取市の白兎海水浴場には約1万人が訪れたが、いずれも前年の同じ時期より少ないという。 白兎観光協会の三橋柾明会長は「猛暑が続いて日中外出する人が少ないのでは。(気温が下がる)夕方から来る人もポツポツいる」と話す。記録的な猛暑だった2010年、ほぼ例年並みの気温だった11年とも、同海水浴場には約2万5千人が訪れており、気温の条件に大差のない今年の状況に関係者は首をかしげる。今年は厄介者のクラゲもほとんど確認されていないという。 浦富観光協会の三浦実会長は「近年で一番悪いのでは。民宿も7月はぜんぜん入っていない」と心配し、「以前は子どもが『海水浴に行きたい』と言うのをきっかけに家族で来る人が多かったが、最近は夏といえば海、とならない」と市民の海水浴離れに懸念を示す。 米子市の皆生温泉海水浴場でも、6日時点で前年に比べて10〜15%程度来場者が少ないという。減少した原因について、皆生温泉旅館組合は猛暑とロンドン五輪の影響を挙げるが、「だからといってオリンピックを言い訳にしてもいけない。春から山陰の観光地が全体的に伸び悩んでいるという話を聞くが、原因ははっきりとは分からない」という。 同海水浴場には10年に5万8千人、11年に6万1千人が来場し、近年好調に推移してきた。「今年は目に見えて少ない。最低でも5万5千人を維持したい」(同組合)と、シーズン終盤の巻き返しに期待をかけている。