ホームステイ縁で制作 両親ら、着込み現地へ  このTシャツは英国と石川を結ぶ懸け橋。ロンドン五輪競歩20キロに出場する鈴木雄介選手(24)=能美市出身、富士通=の家族らが一日、小松空港から現地に出発した。初の五輪応援のため両親がオリジナルTシャツを制作した。発案は十六年前、鈴木さん宅にホームステイした英国人。会場では日英の約三十人がおそろいのTシャツを着て声援を送る。(白井春菜)  Tシャツ制作は、一九九六年に一カ月、鈴木家にホームステイした英国人マイケル・レディッシュさん(38)の提案。マイケルさんは当時小学生だった鈴木選手をかわいがっており、帰国後もイタリア、モロッコ、ベルリンでの世界大会に駆けつけ応援している。  デザインは父裕文さん(61)の友人岸野一広さん(61)の娘で、航空自衛隊小松基地に勤務する美大出身の真依さん(27)が担当。デザインは白地に朱色の鈴木選手の似顔絵が描かれている。  赤白の色づかいは鈴木選手が所属会社のカラーから選んだ。背中には黒の毛筆で「競歩魂」としたためた。百五十枚作り、知人や支援者に配ったところ好評で、既に品切れという。 鈴木選手(中)を応援するマイケルさん(右)とローラさん=鈴木さん夫妻提供  鈴木選手の母恵子さん(56)は「マイケルさんとは五輪に行けたらおそろいのTシャツで応援しようと話していた。彼の母国で約束が果たせる」と特別な再会を心待ちにする。マイケルさんの妻ローラさんと子ども、夫妻の両親四人も会場に駆けつける。  この日は鈴木さん、岸野さん夫妻ら十二人が出発。応援団には日本から別便で向かう友人や、現地に住む日本人も加わる。  レースは現地時間四日午後五時(日本時間五日午前一時)スタート。鈴木さん夫妻は「競技に集中してもらうため、試合前には会えないが、Tシャツや寄せ書きに託されたみんなの気持ちを力に、最高のパフォーマンスをしてほしい」と願っている。