五輪開幕まで残りわずか。日本選手団の本隊がロンドン入りした後も、ヒースロー空港には次々と日本選手が到着しています。そんな選手たちの表情を捉えようと、多くの報道陣も空港に詰め掛けています。  日本で「空港取材」と聞くと、リポーターが「動く歩道」で息を切らせながらマイクを突き出す光景を思い浮かべる人も多いかもしれません。ここヒースロー空港では、空港当局に事前申請した上で、利用客の邪魔にならないよう指定場所で取材することが決められています。  航空機の到着時間に合わせて待ち続けても、お目当ての選手たちはなかなか姿を現しません。長いときは2時間近く到着ロビーを眺め続けていると、目の前ではさまざまな人間模様が繰り広げられています。留学なのか不安そうな表情で出迎えの人を探し続ける少年、手荷物カートが前に進まず四苦八苦している人、見たこともない民族衣装を身にまとった人、久々の再会なのか人目もはばからず抱き合う人、カメラに向かって陽気に手を振る人…。  到着口に設けられた自動ドアが閉じる隙がないほどの人の波、そして多種多様の旅客が行き交う「人間交差点」を見ていると、ヒースロー空港の巨大さをあらためて認識させられます。  さて、いよいよ27日に開会式を迎えます。今度は、出発口から日本選手たちがメダルを胸に誇らしげに帰国して行くその後ろ姿を、私たちも伝えることができればと思っています。(ロンドン共同=上原直明)