ロンドン五輪の聖火リレー走者として英国内を走った仙台市太白区のホテルマン三品貞治さん(31)は6日、同市青葉区の河北新報社を訪れ「一生の思い出になる大変貴重な体験をさせてもらった」と語った。 三品さんは東日本大震災の津波で2歳の娘を亡くした。「最初の1歩は娘のためと思って走った。沿道では娘のことを知っている人も多く、温かい声援をもらった」と振り返った。 聖火リレーでは6月25日、英中部リーズ近郊のモーリーの約400メートルを5分ほどで走った。記念品として受け取った黄金色のトーチについて「仮設住宅で暮らす人たちに見てもらうなど、被災地を勇気づけるため活用したい」と話した。 三品さんは仙台市若林区のANAホリデイ・イン仙台に勤務し、予約業務を担当する。震災時の自宅は多賀城市にあり、自ら被災しながらも職場の復旧のため懸命に働いた。会社は五輪スポンサー企業対象の公募に推薦し、被災地からただ一人の聖火ランナーに選ばれた。