ロンドン五輪の男子日本代表から外れた浦和の原口と浜田が3日、代表発表から一夜明け、心境を語った。ともにアジア最終予選に主力として出場し、35人の予備登録メンバーに入っていたが、本大会の最終メンバー18人には選ばれなかった。  2人は悔しい気持ちを抑えながら、「A代表を目指す」(浜田)「(2014年の)ブラジル(ワールドカップ)に行く」(原口)などと今後の目標を話した。  チームはオフを1日挟み、7日のホーム鳥栖戦へ向け2部練習で調整。午後はピッチの半分を使い、遊び感覚の強い11対10の紅白戦(10分×3本)で汗を流した。  一方は槙野、浜田、小島、柏木、原口、エスクデロ、岡本、矢島、野崎の若手チーム。もう一方は永田、坪井、阿部、鈴木、山田暢、平川、田中、マルシオリシャルデス、デスポトビッチのベテランチーム。片方にGKが交代でフィールドプレーヤーとして加わり、1人多い状態で戦った。  内容はエスクデロ(2点)、原口、野崎がゴールを決めた若手チームがマルシオ(2点)と加藤が得点したベテランチームを4-3で下した。  野田、宇賀神、ポポは別メニューで調整。梅崎は午後練習を回避した。 ■試練迎え「自分次第」  「それを聞いてどうするんですか。今後のこと、前しか見ていない。過去は振り返りたくない」  原口は明らかに不快感を示した。報道陣に囲まれ、ロンドン五輪代表が発表された当日の気持ちを聞かれたときだ。本大会に懸ける思いは人一倍強かっただけに悔しさも人一倍。「もう切り替えている」という言葉はどこか自分に言い聞かせている印象を与えた。  昨年のアジア最終予選ではホームで行われた初戦のマレーシア戦に先発出場した後、飛び級で日本代表に招集されたこともあり、一時は23歳以下の代表から遠ざかった。  再び呼ばれたのは今年2月の敵地でのマレーシア戦。日本はアウェーのシリア戦に敗れ、2位に落ちた直後だった。この苦しい局面で浦和の若きエースは1得点1アシストで大勝に貢献。最終節のバーレーン戦でも全2得点に絡む活躍を見せ、五輪切符を手にした。  「みんなで勝ち取った切符。みんなで喜べて最高」。同年代の仲間たちと喜び合い、試合後は達成感を口にしていた。いつも感情を表に出して戦うタイプであり、ロンドンに行けないショックは誰が考えても大きい。  「僕は彼らの気持ちが理解できる」。そう話すのは先輩の鈴木だ。鈴木は2004年のアテネ五輪予選で主将としてチームを引っ張ったが、本大会でまさかの落選を味わった。「その気持ちは誰にも分からない。生かすも殺すも自分次第。一番大事なのは自分の内側で何を感じたか」だという。  「それで、もう一度自分が周りの人に支えられていると気付く。家族や浦和サポーター。落ちたとき、ここは自分の家なんだと、浦和のために頑張るんだということを強く感じた。元気も水輝もそれは分かっていると思うし、強く期待したい」。鈴木はその後、浦和でリーグ制覇を経験し、日本代表にも定着した。  原口は鈴木の思いを知ってか知らずか、「今後どうするかは自分次第。自分の方向性は言葉ではなくピッチで表現する」と覚悟を決めた発言をした。ロンドンには行けない。だが、ここでやるべきこと、ここでしかできないこともきっとある。