「攻めろ、カスミ」「いいぞ、カスミ」―。卓球女子団体の決勝戦が行われた8日未明、石川佳純選手の母校、山口市の平川小学校の体育館には同級生や地元住民ら500人以上が駆け付け、中国との大一番に臨んだ日本代表の熱い戦いを応援した。 参加者は顔などに日の丸シールを張り、石川選手の似顔絵入りのうちわやメガホンを手に観戦。「目指せ金メダル」「金メダルまであと一歩」などと書かれた手作りボードを持参した人の姿も。石川選手は第2試合のシングルと、第3試合のダブルスに登場し、好プレーをするたびに会場が一体となって大きな声援を送った。 中国の優勝が決まった瞬間、ため息がもれたが、日本卓球界で初めての五輪のメダリストとなった“地元のヒロイン”の偉業達成に惜しみない拍手が送られた。 平川小学校同級生父母の会の佐田正弘会長は「かすみちゃんの応援で平川が一つになれた。お疲れさまと言いたい」と話した。 山口市民館広告塔に設置された石川佳純選手の銀メダルを祝う懸垂幕=8日、山口市 ■山口市、石川選手に市民栄誉賞 ロンドン五輪卓球女子団体で銀メダルを獲得した石川佳純選手の出身地、山口市は8日、銀メダルの獲得を祝う懸垂幕と横断幕、石川選手と柔道男子100キロ超級に出場した上川大樹選手に感謝する懸垂幕を市民会館広告塔と市役所屋上に設置した。 市は、石川選手に対して同市第1号となる市民栄誉賞の授与を決めた。17日に石川選手が参加して市中心商店街で開催される市民報告会で渡辺純忠市長から贈られる。市によると、市民栄誉賞は、スポーツ、文化などの分野で活躍し、市の誇りとして市民から敬愛され、社会に明るい希望と活力を与えた個人や団体の栄誉をたたえようと、今月1日に創設した。 石川選手は17日、母校の平川小学校での報告会のあと、県庁や山口市役所を表敬訪問する予定。午後3時から銀メダルを祝うパレードが中心商店街である。石川選手が卒園した山口天使幼稚園の園児の先導で人力車に乗ってアーケード内をパレードする。その後、山口井筒屋前の特設ステージで「銀メダルおめでとう!市民報告会」が開かれ、市民栄誉賞の授与などで石川選手の活躍を祝福する。 渡辺市長は「オリンピックという大舞台で仲間とともに、世界の強豪を次々と破り、躍動される石川選手の姿は私たち市民のみならず日本全国に大きな感動と勇気を与えてくれた。日本卓球界史上初のメダル獲得は市の誇りであり、市出身者初のオリンピックメダリスト石川選手の快挙を市民を代表して心からお祝いする」とコメントした。