伊丹のヒロイン誕生‐。ロンドン五輪で柔道女子78キロ超級の杉本美香選手(27)が銀メダルを獲得した。地元の兵庫・伊丹では4日未明まで約300人がパブリックビューイングに集まり、大熱狂。メダル獲得の快挙に、伊丹市は市民栄誉賞の創設を決め、商工会議所などは祝勝会の準備を始めた。(斉藤絵美) 大型スクリーンが設置された伊丹商工プラザには、顔に日の丸をペイントした市民や、画用紙に「ガンバレ美香ちゃん」と応援メッセージを書いて掲げたファンが集結。決勝戦の4日午前0時すぎには立ち見客も出るほどの観客で埋まり、惜しくも旗判定で敗れて銀メダルが決まった後も、会場からは惜しみない拍手が起こった。 伊丹市立鴻池小、夙川中(西宮市)出身。小学5年で柔道を始めた「伊丹土曜柔道教室」の後輩たちも、柔道着姿で声をからした。 指導員の梅田宏行さん(48)は「プレッシャーの中、よくやってくれた。きっちりと組んで技をかけるという基本を、子どもたちに見せてくれた。気持ちが伝わってきた」。オリンピック出場を夢見る男児(9)=市立瑞穂小3年=は「もっと練習して杉本選手みたいに強くなりたい」と意気込んだ。 伊丹市の藤原保幸市長は、夏休みを取って現地で観戦した。試合後には「伊丹市民の誇り。元気と勇気を与えてくれた」とコメント。市民栄誉賞を創設し、第1号として贈呈することを決めた。市は6日にも、市役所正面玄関にお祝いの横断幕を掲示する。 また、事前の壮行会やパブリックビューイングなどを開催した「杉本美香選手応援実行委員会」(事務局・伊丹商工会議所)も杉本選手を招いた祝賀会を開く予定。当面、伊丹市内は祝福ムードに包まれる。