「まさか…。残念」。2日夜、ロンドン五輪の柔道男子100キロ級の2回戦で敗退した穴井隆将選手(27)=天理大職。出身の大分市では、テレビの前で声援を送った関係者らが、敗戦を惜しみながらも健闘をたたえた。 穴井選手が少年時代に稽古した同市新春日町の秀鋭館道場(山中圏一館長)に通う子どもたちや父母、後援会関係者ら約30人は、道場に隣接する館長の自宅で観戦。「目指せ金メダル」と書いた日の丸や、金色のうちわなどを準備し、熱い声援を送った。 2回戦。有利に試合を運んでいたが、寝技から相手に抑え込まれ大ピンチ。“応援団”の「逃げろ」「踏ん張れ」の大絶叫も届かず、そのまま一本負けが決まった。 「必勝」の鉢巻きを締めて応援した同道場後援会長の手島清林(きよしげ)さん(67)は「やってくれると思ったが、残念のひと言。本人が一番悔しいんじゃないか。帰ってきたらお疲れさんと声を掛けたい」とねぎらった。 「ニッポンのエース」として、五輪の舞台に立った穴井選手も「子どもの頃は勝ったり負けたり。悔し泣きしている姿も見たことがある」と手島さん。ただ「本当に真面目な子で、試合後の反省点を的確に把握し、次に生かす能力がたけていた」という。 「穴井選手が目標」という福田健太郎君(14)=碩田中2年=は「これからも頑張って、次こそは一本勝ちを見せてほしい」と再起を願った。 ×  ×  ×  同市豊饒の南大分体育館でも約20人が声援を送ったが、穴井選手の敗退が決まると、一様に言葉を失った。武田琢也さん(82)は「穴井選手は力を出し切れなかったのだろう。残念です」とがっかりした様子だった。