ロンドン五輪の女子48キロ級で優勝候補だった福見友子選手(27)は準決勝で敗れ、三位決定戦でも負けてメダルを逃した。一方、柔道男子60キロ級の平岡拓晃選手(27)は、日本選手団でメダル第一号となる銀メダルを獲得した。  これがオリンピックなのか-。ようやくたどり着いた夢の舞台で待っていたのは想像を超える重圧と厳しい現実だった。土浦市出身の福見選手は五位に終わった。日本から声援を送り続けた同級生らは、予想外の結果に一様に肩を落としたが、涙をこらえる福見選手の姿に「よくやり切ってくれた」と声を掛けた。  母校の土浦日大高では柔道部員や卒業生ら百五十人がテレビで応援。準決勝、さらには三位決定戦で敗れると会場は一瞬、言葉を失った。  柔道部女子監督の土田美知恵教諭(40)は「負けることは考えていなかった」と涙ぐんだ。「まじめすぎる彼女が金メダルとか日本のトップバッターとか背負いすぎなければいいなと…。福見の伸び伸びした試合を見られなかったのは残念」と重圧と闘い続けた福見選手をおもんぱかった。  「でも(苦しい代表争いを勝ち抜いた)道程は、みんな知っている。結果は出なかったが、この準備期間は彼女の柔道人生で一番充実していたと思う」と話した。  会場には、二〇〇九年の世界選手権女子70キロ級銅メダルの渡辺美奈選手ら柔道部で一緒に汗を流した同級生も駆け付けた。渡辺さんは「絶対に金(を取る)と言われていたけど、絶対はないのかな」と悔しさをかみしめつつ、「出られただけですごい。胸張って帰ってきて」。行方市の会社員小島孝博さんら他のメンバーも「やり切ってくれた。戻ってきたら、みんなで一緒にバーベキューで『お帰り会』をしたい」と笑顔を見せた。