ロンドン五輪で日本人第1号の金メダルを目指して二十八日夕から柔道女子48キロ級の試合に挑んだ土浦市出身の福見友子選手。筑波大時代の同選手を指導したソウル五輪銅メダリストで筑波大准教授の山口香さん(47)は「五輪の舞台に立てた喜びを感じながら自分の柔道を思いっきりしてほしい」と見守った。  山口さんから見た福見選手は「一般の人が思っているほど天才肌ではなく、勝てない時期もあった。小さなころからこつこつと取り組んできた努力型の選手」。学生時代はスランプに陥ることも多く、山口さんら指導者のアドバイスを受けた。今の強さを「考え、いろいろ試したりして壁を乗り越えてきた。それだけに引き出しが多く、勝つためにやるべきことを見つけやすい」と説明する。  地道な努力を知るだけに福見選手の五輪初出場は山口さんにとっても感慨深い。「前回出場のチャンスがあったが、なかなか運にも恵まれなかった。迷ってきたことが多い分だけ経験値が高く、強さに重みがある」と実力を高く評価する。  二十一日に東京都内で開かれた日本オリンピック委員会(JOC)の壮行会の際には鹿島神宮(鹿嶋市)のお守りを渡した。福見選手は照れくさそうにしていたという。「メダルを獲得してほしいが、まずは後悔のない闘いをしてほしい。人事を尽くして天命を待つ。『力を出し切った』という思いで試合を終えてもらえれば」とエールを送った。 (松尾博史)