ロンドン五輪の開幕まで一週間を切った。県内出身者は男子三人、女子六人の計九人が世界最高峰のスポーツイベントに挑む。金メダルの有力候補も。「とちぎ発ロンドン行き」の選手たちを紹介する。 (磯谷佳宏)  最も注目の集まるサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」。昨夏のワールドカップ(W杯)ドイツ大会で日本の世界一に貢献したFW安藤梢(30)、DF鮫島彩(25)両選手が出場する。  宇都宮市出身の二人。安藤選手は、歓喜にわいた昨夏のW杯で無得点に終わった悔しさを胸にゴールを狙う。不動の左サイドバックとなった鮫島選手は、米、仏と海外リーグでの豊富な経験を生かし、前人未到のW杯、五輪連覇の原動力となる活躍が期待される。  日本のお家芸と言えば柔道。小山市出身で、男子66キロ級に出場する海老沼匡(まさし)選手(22)は金メダルの有力候補の一人だ。古賀稔彦、吉田秀彦両氏ら五輪の金メダリストを輩出した東京都世田谷区にある名門柔道私塾「講道学舎」で技を磨いた逸材は、確実に世界の頂点を視界に捉えている。  今大会のホープは、競泳男子400メートルと200メートル個人メドレーに出場する、小山市出身で作新学院高校三年の萩野公介選手(17)。四月の五輪代表選考会を兼ねた日本選手権で、400メートルでは日本新記録で優勝し、200メートルも高校新で制した。  現役男子高校生としては、二〇〇〇年のシドニー五輪に出場した北島康介選手ら以来となる五輪の競泳日本代表入りを決めた新進気鋭のハイティーン。メダル争いも十分に狙える素質を持っている。  このほか、やり投げ女子の日本記録を持つ、上三川町出身の海老原有希(26)、卓球女子の第一人者で、鹿沼市出身の平野早矢香(27)、ホッケー女子代表「さくらジャパン」の柴田あかね(24)と阿久津智恵(27)の四選手は“大和なでしこ”の強さを英国で証明する。レスリングでは、男子96キロ級で、佐野市出身の斎川哲克選手(26)が、欧州の強豪を相手に重量級でのメダル獲得をもくろむ。