12日に閉幕したロンドン五輪で、東北勢は金2、銀5、銅1の計8個のメダルを獲得、北京五輪の金1、銀1の計2個と比べ大幅にメダルの数を増やした。東日本大震災後に行われた初めてのオリンピックで、いつも以上に注目を集めた東北の選手たち。大舞台で躍動した。 東北勢は14競技に男女合わせて32人が出場した。レスリング女子63キロ級の伊調馨(ALSOK、青森県八戸市出身)は日本女子初の3大会連続金メダルを獲得した。ロンドン入り後に左足首を痛めたが、圧倒的な強さで頂点に駆け上がった。 同48キロ級では、初出場の小原日登美(自衛隊、八戸市出身)が悲願の金メダル。一度は引退し、再び復帰した苦労人は、「みんなが付いているから怖くなかった」と家族の支えに感謝した。 いずれも銀メダルを獲得したアーチェリー男子個人の古川高晴(近大職、青森東高-近大出)とバドミントン女子ダブルスの藤井瑞希、垣岩令佳組(ともにルネサス、青森山田高出)は、大会前の予想を覆す快進撃だった。 千田健太(ネクサス、宮城・気仙沼高-中大出)、淡路卓(ネクサス、宮城・東北工大高出)が出場したフェンシング団体は中国、ドイツの強豪を撃破しての銀メダル。福原愛(ANA、青森山田高出)、平野早矢香(ミキハウス、仙台育英高出)が出場した卓球女子団体は、日本卓球史上初の銀メダルを獲得する快挙だった。 サッカー女子は決勝でアメリカに惜敗。鮫島彩(仙台、宮城・常盤木学園高出)、岩清水梓(日テレ、岩手県滝沢村出身)、熊谷紗希(フランクフルト、常盤木学園高出)、田中明日菜(INAC神戸、常盤木学園高出)の4選手は悔しさをこらえ、最後は笑顔を見せた。 28年ぶりの銅メダルとなったバレーボール女子では大友愛(JT、仙台育英高出)、江畑幸子(日立、秋田・聖霊女短大付高出)がチームを引っ張った。 メダルには届かなかったが、フェンシング女子個人の菅原智恵子(宮城ク)の2大会連続7位入賞も立派だった。 けがに泣いた選手もいた。バドミントン女子の佐藤冴香(日体大、常盤木学園高出)は決勝トーナメント1回戦で左脚を負傷、途中棄権した。400メートル障害の岸本鷹幸(法大、青森・大湊高出)も直前に痛めた左太ももが完治しないままレースに臨み、力を発揮できないまま大会を去った。 今後の飛躍を期待させる若手もいた。筆頭は、ホッケー女子の三橋亜記(コカ・コーラウエスト、宮城・築館高-山梨学院大出)。22歳と若く、スピード感あふれるプレーは、世界に十分に通用した。卓球男子団体に出場した丹羽孝希(青森山田高)はまだ17歳。4年後のリオデジャネイロ五輪での活躍が楽しみだ。(ロンドン=大橋大介)