注目のロンドン五輪女子サッカー決勝が行われた10日未明、鳥取県内でも多くのファンが興奮の“眠れぬ朝”を過ごし、「なでしこジャパン」の銀メダル獲得を祝福した。 DF岩清水梓選手(25)の弟・銀士朗さん(23)は、決勝開始に合わせて鳥取市弥生町のスポーツバー「カナイチヤ」のカウンター席にスタンバイ。約10人の地元サポーターらとともに、熱戦の生中継を真剣な表情で見守った。 梓選手の影響でサッカーを始め、現在はJ2ガイナーレ鳥取を運営するSC鳥取のホームタウン推進室に所属する銀士朗さん。なでしこが懸命の追撃を図る中、姉が蹴り出したボールが日本のゴールの枠に当たって辛くもオウンゴールを逃れたシーンに「ヒヤッとしました。帰ろうかと思った」とドキドキの表情を見せた。 緊迫したゲームを繰り広げた末、日本の敗戦を告げる試合終了のホイッスルが響くとサポーターから落胆のため息が漏れたが、すぐに健闘をたたえる拍手が湧き起こった。 銀士朗さんは「いつも通りの堅実なプレーができていた。なでしことして初めてメダルを獲得した現場にいるのはすごいこと。お疲れさま」と姉の偉業をたたえた。一緒に観戦した男性サポーター(48)は「いいゲームだった。負けたのは悔しいが、選手はよく頑張った」と満足した様子だった。 一方、米子市内でテレビ観戦した県サッカー協会の広江正会長は「アメリカのパワープレーにやられたが、パスでつなぐ素晴らしいサッカーだった」とイレブンを絶賛。「最後まで諦めずに頑張ればメダルに届くことを証明した。サッカーだけではなく、すべての子どもたちに希望を与えるものだ」と話した。