「よく闘った。まだメダルを狙える」−。ウェンブリー・スタジアムで8日未明に行われたロンドン五輪男子サッカーの準決勝。日本はメキシコに逆転負けを喫し、初の決勝進出にあと一歩及ばなかった。習志野市の飲食店には多くのサポーターが駆け付け、“サッカーの聖地”で大一番に臨む選手たちを応援。選手の健闘をたたえ、宿命のライバル韓国との対決になる3位決定戦での44年ぶりメダル獲得に期待を寄せた。 元サッカー日本代表の玉田圭司選手(名古屋)がプロデュースする同市の飲食店「MONJA DINING TAMA」には、仲間たちと日本を応援しようという熱烈なサッカーファンが続々と駆け付けた。平日未明にもかかわらず、店内は客でぎっしり。日本の国歌斉唱が終わると早くも「ニッポン」コールが巻き起こり、約80人が士気を高めた。 試合が動いたのは前半12分。元柏レイソルの大津祐樹選手が放った強烈なミドルシュートがゴールネットを揺らすと、店内は一気にお祭り騒ぎ。その場に居合わせたファン同士でハイタッチをしたり、雄たけびのような歓声を上げて喜びを爆発させた。 その後は一進一退の攻防が続いたが、前半31分にセットプレーからゴールを決められ試合は振り出しに。後半20分には逆転を許し、ファンらは「まだ大丈夫…」と祈るようにテレビ画面を見つめた。 同点ゴールを信じて送った大声援もむなしく、後半ロスタイムにも失点。ファンらがぼう然とする中で試合終了のホイッスルが鳴り、店内は大きなため息に包まれた。