ロンドン五輪女子サッカーで快進撃を見せる「なでしこジャパン」。その原動力となっているGK福元美穂選手(28)を育んだのは、鹿児島県・薩摩半島最南端に位置する人口約1万人の山川町(現・指宿市)のサッカーチーム。10日未明の決勝戦を前に、恩師たちの期待は高まる一方だ。 福元選手は大成小3年のとき、同校女子を対象にした「大成ツマベニレディース」(現・ツマベニレディース)に入った。1988年の結成後間もないころで、15〜20人が所属。監督だった山下真一さん(50)は「運動能力はずばぬけていた」と語る。当時、縄跳びの二重跳びを数十回連続で跳び、三重跳びもできたという。 「ドッジボールが得意だから」との理由でGKを任され、チームは福元選手が入った年から3年連続で全国大会に出場。練習後に友達が別の遊びを始めても自主練習するほどの“練習の虫”。中学3年では学年別の日本女子代表に選ばれた。 小中高で一緒にプレーした幼なじみの会社員神田くみ子さん(28)は「弱音を吐かず前向きに取り組んだ姿勢が今、生きていると思う」と語る。 チーム名は現地に生息する「ツマベニチョウ」に由来する。決勝の米国戦で、このチョウのように華やかに舞う−。地元はそう確信している。=2012/08/09付 西日本新聞朝刊=