日本時間7日未明にロンドン五輪準決勝を迎えるサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」。ここまで4試合1失点の守備を率いるのが岩清水梓選手(25)だ。競技人生のスタートを支えた恩師が相模原から見守る。  「いい表情だ。試合に集中してますね」。相模原市南区に住む藤瀬和敏さん(61)。4日未明の準々決勝ブラジル戦で、自宅の大型テレビに岩清水選手の姿が映るたび、「頑張れ、頑張れ」と小さな拍手を送った。  強豪相手に2—0の結果に、「得点はもちろん大事ですが、0点に抑えたのが、なでしこの底力ですよ。グッドです」。日本の守備の要で奮闘した元教え子をねぎらった。  市立大沼小学校グラウンドを拠点に活動する「大沼サッカースポーツ少年団」代表で、岩清水選手が小学生のころに教えた。男子にも見劣りしない脚力が強み。女子で唯一、レギュラーに選ばれた。きつい合宿にも耐え、「楽しかったよ」と笑顔で帰ってきたことが印象に残っている。  藤瀬さんが繰り返し伝えたのは「試合でも練習でも楽しむことの大切さ」。4年生までに仲間の女の子たちが退団する中、卒業までサッカーを続けた。「6年まで出きて良かったです。ありがとうございました」。受け取った寄せ書きの言葉は、ボランティアで同少年団コーチを始めた藤瀬さんの宝物となっている。  フランスと対戦する準決勝に向け、「夢の舞台を楽しんで駆け回る梓の顔が見たい」とうなずく。そして、「得意のヘディングでゴールなんか決めて笑顔を見せてくれたら最高ですよ」と希望を託している。