ロンドン五輪サッカー男子の日本は4日、準々決勝でエジプトを下し、銅メダルを獲得した1968年メキシコ大会以来の4強入りを果たした。「この勢いでメダルを」「歴史を変えてくれ」。古希前後と年齢を重ねたメキシコ大会の県勢代表3人は、期待を込めて孫の世代の快進撃を見つめている。 3人は、藤枝市五十海の杉山隆一さん(71)=清水東高出=、焼津市中新田の富沢清司さん(69)=藤枝東高出=、東京都世田谷区の山口芳忠さん(67)=同=。杉山さんは三菱重工所属のFW、富沢さんは八幡製鉄、山口さんは日立製作所所属のDFとして活躍した。 富沢さんは「昔とは比べ物にならないほど技術力も上がり、自信を持ってプレーしている」と、日本の堂々とした戦いぶりを評価。44年ぶりのメダル獲得に王手を掛け、「われわれを超える世代が出てくるのをずっと待っていた」と準決勝に期待を膨らませた。 山口さんはアマチュア集団だった当時との環境の違いを指摘。「プロ化によってさまざまな面で進歩した。日本はメダルを取っても不思議ではないレベルになった」。Jリーグ発足20周年の節目に訪れた4強入りに感慨深げだった。 メキシコ大会は1勝2分けの2位で予選リーグを通過し、準々決勝でフランスを撃破。準決勝は敗れたが、3位決定戦で地元メキシコを破った。 まもなく半世紀。杉山さんは「五輪のたびに『メキシコ、メキシコ』と騒がれるのは寂しかった。いい加減に歴史を塗り替える時」と冗談交じりに選手に発奮を求め、「最後はメンタル面の勝負。良い色のメダルを持ち帰ってほしい」と願いを込めた。