サッカー日本代表のエース、FW前田遼一選手(30)=ジュビロ磐田=が三日、磐田市のヤマハスタジアムでの練習後、準々決勝に進出したサッカー五輪男子日本代表に「メダルを取ってほしい」と、自身が果たせなかった夢を後輩らに託した。  前田選手は二〇〇〇年に磐田に入団。その年に、十九歳以下日本代表で、アジアユース選手権準優勝に貢献。大会のMVPに選出されるなど、将来を期待された。ところが、〇四年のアテネ五輪では無念の「落選」。当時、前田選手は「力が足りなかった」と悔しさをかみ殺していた。  痛恨の思いはエネルギーに変えた。“肉体改造”を図り、パワーアップ。当たり負けしない体をつくり、ポストプレーに磨きをかけた。〇九年からは二年連続、J1リーグ得点王を獲得。日本代表の常連にもなった。  四年に一回しか訪れないチャンスに牙を研いで五輪を戦う後輩たち。ロンドン五輪では優勝候補スペインが入ったブロックを一位通過、決勝トーナメント進出を果たした。「よく走るし、集中力もある。分かりやすい戦術で、点を取って勝っている」と前田選手は五輪男子日本代表の戦いぶりを評価した。 (川住貴)