ロンドン五輪が幕を開けた。その開会式より先に競技を開始したサッカーで本県出身の選手が大活躍した▼26日深夜から未明にかけて行われた男子予選リーグの初戦で日本は強豪のスペインを破った。殊勲の決勝点を挙げたのは水戸市出身の大津祐樹選手だ。足元で弾んだ難しいボールを巧みに合わせた技ありのシュートだった▼大津選手はJ1鹿島の下部組織でサッカーを学び、東京の高校からJ1柏へ。昨年7月からドイツ1部リーグのボルシアMGでプレーしている▼スペインと言えば2010年ワールドカップで優勝、ことしの欧州選手権を制したサッカー強国だ。23歳以下の若い世代で争うとはいえ、日本の苦戦を想像していた人は多かったのではないか▼しかし、海外で鍛えられてきた大津選手をはじめ、現在の五輪代表には苦手意識は薄く、プレーにも余裕があった▼国の代表が戦うサッカーの試合で「番狂わせ」はそう多くはないが、日本は押し込まれたものの決定的なピンチは少なかった。試合後、大津選手は「実力で勝ったと思っている」と話した。その自信がチーム全体に、ほかの競技の日本選手にも波及するといい。(雅)