ロンドン五輪開幕を前に、兵庫県芦屋市在住の号外収集家浜中平之さん(73)が所蔵するオリンピック号外の展示が24日、芦屋市潮見町の高齢者総合福祉施設「あしや喜楽苑」で始まった。半世紀を超える膨大なコレクションから、戦前戦後の約20枚を紹介。「今大会の号外もぜひ加えたい」と、日本選手団の活躍に期待している。(田中真治) 浜中さんは昭和28(1953)年、新聞配達のアルバイトで、皇太子さま(現在の天皇陛下)の外遊を伝える神戸新聞の号外を配ったことを機に収集を始めた。 印刷会社に就職後も、号外が発行されそうな大ニュースがあると、時間をやりくりしてJR大阪駅に出向いたり、各地の新聞社に手紙を出したりと、手を尽くして入手。明治24(1891)年に訪日したロシア皇太子が切り付けられた大津事件や戦時中の号外は、古書店などで買い集めた。 約3千枚の号外コレクションのうち、五輪関係は約100枚。浜中さんによると「五輪で号外発行が目立つのは、モントリオール大会(76年)ごろから」という。 会場には、岩崎恭子選手が日本最年少で金メダルに輝いた92年のバルセロナ大会以降を中心に紹介。競泳男子が5種目制覇した1932年のロサンゼルス大会、競泳の前畑秀子選手が日本女性初の金メダルを獲得した36年のベルリン大会など、戦前の貴重な紙面もある。 今回は「女子サッカーで号外が出るのでは」と浜中さん。展示する壁面には事前に空きスペースを設けるなど、準備は万端だ。 これまでも太平洋戦争や20世紀の重要事件を選び、冊子や展覧会の形で公にしてきた。昨年退職し、収集と整理に打ち込む日々。「今後も多くの人に見てもらう機会をつくりたい」と話している。展示は8月13日まで。