ロンドン五輪で金メダルを狙うサッカー女子日本代表の「なでしこジャパン」で、京滋ゆかりの指導者2人が、世界一に輝いた昨夏のワールドカップ(W杯)に続いて脇を固めている。びわこ成蹊スポーツ大男子監督の望月聡コーチ(48)と同大出の前田信弘GKコーチ(39)。高みを見据えたトレーニングを選手に課し、総仕上げの五輪に臨んでいる。 大津市出身の望月コーチは佐々木則夫監督の参謀役。今月9日から始まった国内合宿でもボール回しなどを主導し、練習メニューの合間には佐々木監督と頻繁に会話をかわしていた。「五輪で狙うのは金メダル以外考えられない。そのためにはW杯で優勝した当時の力ではだめ。少しでも上回らないと優勝できない」と話す。 香川県出身の前田GKコーチは、J1の神戸や新潟で9年間プレーし、2004年に指導者に転身。07年から同女子代表のGKコーチを務めている。同大では「校風やサッカー部の雰囲気から、自分が今、何をすべきかを考える癖が付いた」。その経験が、男子ほど熟成していない女子の指導で大きく生かされているという。 「外国人FWは遠い距離からでもシュートしてくるところが日本人と一番違う。ちょっとした隙が失点につながる」と準備の重要性を説く。長身FWを目がけたクロスやロングボールなど外国勢に多い攻撃への対策も意識して取り入れている。海堀(INAC神戸、長岡京市出身)に対しては「技術的にまだまだ改善の余地がある。もっと上を目指せる選手」と奮起を促す。 ロンドン五輪で初戦となるカナダ戦は25日。望月コーチは「W杯で優勝できたのは、選手がサッカーに対する必死さや純粋さを持っていたことが大きな要因だった。練習から質の高い要求をして選手たちの心を呼び覚ますのが僕たちの仕事」と決意を語った。