本場の梅パワーがサッカー代表の勝利を後押し—。和歌山県の紀州田辺うめ振興協議会(会長=真砂充敏田辺市長)は、ロンドン五輪に出場するサッカー男女代表チームと、ワールドカップ(W杯)に出場するU—20(20歳以下)女子代表チームに紀州産梅干しを贈った。昨年は贈呈した梅干しを食べた女子代表がドイツW杯で優勝しており、振興協議会は「疲労回復効果がある梅干しを食べて活躍を」と応援している。  日本サッカー協会のシンボルマークは、熊野の神の使いとされる3本足の「八咫烏(やたがらす)」。協会関係者らが熊野三山に必勝祈願に訪れるなど紀南地方とのつながりは深いが、それに加えて、紀南地方特産の梅が世界の強豪と戦う選手の体調をサポートする。  梅干しには、含まれるクエン酸が、疲れの原因となる乳酸をおさえる働きがあるとされ、疲労回復効果が期待できるほか、夏ばてや熱中症の予防にも効果があるとされる。  五輪代表の男女チームには、6月末に蜂蜜漬けの梅干し25キロと減塩調味の塩分7%の梅干し25キロの計50キロをそれぞれ提供。U—20チームには、9日に合宿中の岡山県美作市を訪ね、梅干し20キロと梅エキスなどの加工品を贈った。U—20には今回、白干しや蜂蜜漬け、しそ漬けなど6種類を贈っており、選手の好みを聞いた上で、8月の大会直前にも梅干しを贈呈する予定という。  協議会の本田勉副会長(JA紀南副組合長)は「夏場の大会なので体調維持に紀州の梅干しを役立ててもらい、全力を出し切って大会を勝ち抜いてほしい」とエールを送り、U—20の吉田弘監督は「支えていただいている皆さんの期待に添えるよう精いっぱい頑張ります」とコメントした。  これまでサッカー代表チームには、2010年に紀州梅の会が南アフリカW杯に出場した男子代表に梅干し100キロを贈ったのをはじめ、協議会が昨年、W杯前やロンドン五輪のアジア最終予選で女子代表に梅干しを贈った。今年2月には上富田町が町内で合宿をした女子代表に梅干しをプレゼントした。  上富田町の合宿で佐々木則夫監督は「ドイツワールドカップ前に、和歌山の梅干しを頂きパワーをもらいました」と感謝。合宿で吉田監督も梅干しを気に入り、今回要望を受けて、梅干しを提供することになったという。  協議会は「その国々で力の源となるものを食べていると思うが、代表チームが梅干しを食べて頑張ってくれるのは、生産者や産地にとって誉れ。梅干しのPRにもつながれば」と話している。