ロンドン五輪が二十七日開幕する。県内からは出身者十人、所属する大学やスポーツチームがあるゆかりの関係者九人が出場する。三大会連続出場のベテランから初選出の若手まで年代は広く、メダルが期待される選手も多い。四年に一度の夢の舞台に挑む選手たちから目が離せない十七日間になりそうだ。 (永山陽平)  金メダルに最も近い存在として注目を集めるのが柔道女子48キロ級の福見友子選手=土浦市出身。長年、女子柔道界をけん引してきた谷亮子選手(現参院議員)と同じ階級だったため、これまで五輪出場はかなわなかった。母校の土浦日大高であった壮行会では「金メダルを持って帰れるように頑張る」と決意を表明した。試合は開会式翌日の二十八日。男女通じて日本勢の金メダル第一号の期待がかかる。  クレー射撃女子トラップの中山由起枝選手=結城市出身=はシドニー、北京に続き三度目の五輪出場になる。北京では、銅メダルをかけた最後の一発を外して四位、泣きじゃくるまな娘の芽生さんの姿が話題になった。シングルマザーの中山選手、「娘にメダルを掛けてあげたい」と北京で逃した二人の夢の実現を誓う。  男子体操の山室光史選手=古河市出身=は五輪初出場だが、昨年の世界選手権で個人総合三位に入った実力者。得意種目はつり輪で、個人はもとより、団体としても金メダル獲得が熱望されている。  黒須成美選手=下妻市出身=は、日本の女子選手としては初めて、五輪の近代五種に出場する。東日本大震災で県内の練習場が使えなくなるアクシデントにもめげず、韓国・釜山でトレーニングを積み、ロンドン行きの切符を手にした。  男子トライアスロンの田山寛豪(ひろかつ)選手=大洗町出身=はアテネ、北京に続いて三大会連続出場となる。得意の水泳でリードを奪い、自転車、長距離走で逃げ切るスタイルをロンドンでも貫く。町役場であった激励会では「震災に遭った大洗のためにも、完全燃焼して八位に入賞したい」と自らを鼓舞した。  陸上女子競歩の川崎真裕美選手=笠間市出身=も三大会連続出場。アテネは四十位、北京は十四位だった。ロンドンでは八位入賞を目標に掲げる。  男子ライフル射撃の谷島緑選手=筑西市出身=は自衛隊体育学校所属。「自衛官になりたい」という理由で高校生から競技を始め、自身初の五輪に臨む。  陸上男子四百メートルハードルの舘野哲也選手=古河市出身=とシンクロナイズドスイミングの糸山真与選手=土浦市出身=も、ともに五輪初出場。  男子サッカーの大津祐樹選手=水戸市出身=は、柏レイソルからドイツ・ボルシアMGへ移籍したFW。チームの得点源として活躍が期待される。