和歌山県教育センター学びの丘(田辺市)職員、阪本直也選手(24)=田辺市秋津町=が27日に開幕するロンドン五輪のカヌースプリント・カナディアンシングル(C1)男子200メートルに出場する。阪本選手は「世界大会初の決勝に残ることが目標だが、出るからにはメダルを狙いたい」と活躍を誓っている。  阪本選手の出場する200メートルは8月10、11日にある。今回初めて五輪に設けられた種目で、日本からは阪本選手だけが出場する。200メートルは距離が短く、スタートがレースを大きく左右する種目。「出だしが得意なので、他の選手より早く前に出て、全力疾走したい」と話す。  調子は良いという。5月下旬から7月14日までメキシコで合宿をしていた。風など環境の違いはあるが、昨年の公式最高記録40秒7より0・5秒タイムを縮めた。その要因は、これまでより腰を落として胸を張るなどといった監督の指導が身に付いてきたためといい「本番までに100%に近づけたい」と抱負を語る。  17日も母校神島高校カヌー部が練習する田辺市文里湾で調整した。阪本選手の高校時代、同部監督だった同校の入沢和彦教頭(51)は「努力家だが、おごることなく謙虚で頑張る選手。それが報われた。田辺、和歌山、日本の代表として、悔いのないよう頑張ってほしい」と喜んだ。  阪本選手は2009年から日本ナショナルチームのメンバー。10年と11年の日本選手権では「C1」200メートルと500メートルをいずれも2連覇した。10年に中国・広州であったアジア競技大会の「C1」200メートルで銅メダルを獲得。昨年10月にイラン・テヘランで開かれたカヌースプリントの「ロンドンオリンピックアジア大陸最終予選会」の「C1」200メートルで3位となり、日本カヌー連盟が五輪代表選手に選んだ。  19日に日本を出発。フランスで合宿した後、8月3日にロンドン入りする。 ◇  メモ 五輪種目になっているカヌー競技には、流れのない川下流域や湖などの静水で速さを競う「スプリント」と、川の急流に設置したゲートを順番に通過していく「スラローム」がある。それぞれ、艇の形が違う「カナディアン」と「カヤック」の部門に分かれる。カナディアンは立膝で、片方に水かきがある櫂(かい)で、片方だけをこぐ。カヤックは、座った姿勢で、両側に水かきがある櫂を左右交互にこぐ。