「村田(奈良市出身)メダル確定—ボクシング男子ミドル級」の4段見出しが、昨日の本紙1面を飾った。ロンドン五輪で村田諒太選手(東洋大職員)が準々決勝で判定勝ちし、10日の準決勝進出を決めた。3位決定戦が行われないため、バンタム級の清水聡選手に続くメダル獲得となった。日本勢が複数階級のメダルを取るのは五輪史上初とのことで、今回出場した県関係者の中からメダリストが誕生するのは誠に喜ばしい。多感な中学時代に先生に連れられて行った、近くのボクシングの強豪・奈良工業高校(現奈良朱雀高校)で練習に参加したのが、この世界に入るきっかけだという。ジムにも通い、南京都高校時代には高校5冠。北京五輪出場を逃し、いったんは現役を引退したが、09年に復帰してからは、昨年の世界選手権で日本勢過去最高の銀メダルに輝くなど、実績を積み重ねてきた。決して順風満帆な競技人生ではなく、いくつかの挫折を乗り越えて今日があるのだという。たくましくなった26歳が、48年ぶりの頂点に輝く可能性は十分にある。勝利のゴングが待ち遠しい。(恵)