連日熱戦が繰り広げられる中、大会組織委員会やメダリスト、各国選手団による記者会見も数多く行われています。ざっと数えてみると、8月2日だけでもメーンプレスセンターのほか、各競技場で行われるものを含めると計50件以上。各国チームが独自拠点で行うものも含めると把握しきれません。  中には試合並みに「熱い」記者会見もあります。米プロバスケットボール、NBAのスター選手をそろえた米国男子代表の会見には、世界各国のメディア数百人が集まりました。突然選手たちが個別取材を受けるため、会場内に散らばって座り始めました。その瞬間、場内の記者やカメラマンが一斉に人気選手を目がけて走りだしました。  こちらも負けじと駆け寄りますが、既に選手との間には大柄な海外メディアの記者らがひしめき合っています。皆少しでも前に進もうと“押しくらまんじゅう五輪”を繰り広げています。何度も足を踏まれながら、ようやく選手の声が少し聞こえる位置までたどり着きました。長身のカメラマンの肩越しに見える最前列付近では、他人の質問に割り込もうと海外メディアの記者が声を張り上げています。  一方のスター軍団。容赦なく浴びせられる多種多様な質問に嫌な顔ひとつせず、むしろ余裕の表情でかわしています。報道陣と涼しい顔の選手たちの攻防戦は1時間余りも続きました。  一方、開会式終了後に行われた国際オリンピック委員会(IOC)などの総括会見では、これまでメディアに口を閉ざしてきた開会式の中心メンバーが登場しました。口火を切ったのは聖火台のコーディネーター。「この2年間の秘密をやっと話すことができます!」。この後、聖火台の設計コンセプトから極秘工場で進めてきた製作の苦労に至るまで、息つく間もないほど話し続けること約10分。司会者に注意されてわれに返ったコーディネーター氏。彼の内に長く秘めてきた聖火にも負けぬ熱い思いを垣間見ました。  早くも後半戦に突入したロンドン五輪。選手のみならずそこに携わる人、そして声援を送る人それぞれが「熱戦」を繰り広げています。(ロンドン共同=上原直明)