全国高校総体「北信越かがやき総体」は熱戦の幕を閉じた。県勢の優勝数は10と初めて2桁の大台に乗せた。優勝のうち8つをカヌーの谷地勢が稼ぎ出した。さらに入賞者数は41と、42だった1996年山梨大会以来の40台に乗せた。 谷地は、カヌー・スプリント200メートルと同500メートルを合わせ優勝7と圧巻の強さを発揮した。さらに、準優勝3、3位2と、出場したカヤック全12種目で表彰台に上がった。学校対抗でも女子が1位、男子が2位。全国でもマークされる存在ながら、さらに一段上の強さを示し、「王国」ぶりを強烈に印象づけた。 陸上は、男子110メートル障害の江口悠貴(九里学園)が初制覇。中学時代から全国区で活躍してきたホープが、最終学年で頂点に上り詰めた。優勝が期待された斎藤早希(鶴岡中央)は女子砲丸投げと円盤投げでいずれも2位。優勝こそならなかったが、全国でも追われる立場にある中、しっかり結果を残した点は高く評価できる。男子8種競技で3位となった柏倉飛鳥(山形中央)も本番にピークをぴたりと合わせた調整が見事だった。 競泳は、長谷川鼓(鶴岡工)が1年生ながら女子400メートル自由形を大会新記録で制し、日本トップも狙える潜在能力を感じさせた。レスリング60キロ級の佐藤優哉(米沢工)、同84キロ級の高砂涼(山形商)に加え、フェンシング女子団体の米沢東はいずれも3位と前回大会の成績を上回り、経験を踏まえレベルアップに成功した。 ただ、期待されながら、あと1歩で入賞を逃した競技も多く、調整方法や競り負けた要因を振り返り、さらなる飛躍の糧としたい。 史上最多のメダル獲得に沸いたロンドン五輪の日本代表に本県選手はいなかった。県高校体育連盟が掲げる第2次強化6カ年推進計画は今年が初年度。今回の高校総体は上々の結果を残したと言える。さらに飛躍し、世界で戦える選手育成のためには、県など関係機関との連携や情報共有による競技力向上が欠かせない。(報道部・木村敏郎)