ロンドン五輪第15日の10日、陸上男子400メートルリレーの予選で前回銅メダルの日本は、第二走者の江里口匡史(大阪ガス、鹿本高出)の力走もあって38秒07の2組2着でゴール。11日午後9時(日本時間12日午前5時)からの決勝に進出した。      ◇ 「落ち着いていた。100メートルの失敗がリレーに生かせた」。江里口匡史(大阪ガス、鹿本高出)が声を弾ませた。陸上男子400メートル予選2組の日本は米国に続く2位で11日の決勝へ進出。出場18チーム中、13番目の持ちタイムで劣勢とされた下馬評を覆す躍進ぶり。大学生2人の若い力が爆発する中、江里口は“エース区間”の2走できっちりとつなぎ、会心リレーの一役を担った。 「心残りだった」6日前の100メートル予選落ちの悔しさをぶつけた。1走は新鋭の山県亮太(慶大)が「スタートから前に出ていい感じで離せた」と2位。江里口は20歳の後輩の勢いある走りをしっかりと引き継いだ。バトンを受けると低い前傾姿勢からぐんぐん加速。順位をキープしたまま3走高平慎士(富士通)へバトンを渡した。 「あの位置で来ることは考えられなかった」とチームリーダを驚かす2人のスタートダッシュ。最後は21歳の大型スプリンター、飯塚翔太(中大)が懸命の走りで逃げ切った。 若い2人の爆発力とリレー実績のある実力者2人の落ち着いた走りががっちりかみ合った。「(受けと渡しの)バトンの負担のかかる2、3走できっちり走れた」と江里口。 大舞台の100メートルで準決勝に進出した山県に刺激を受けたという。「自分の走りに徹していたのがすごい。自分を信じて自分の走りをしなければ」と気持ちを切り替えて臨んだ。山県も「江里口さんがちゃんと(バトンを)合わせてくれる。だから心置きなく自分の走りができた」と頼りにした。 日本記録の38秒03に迫る38秒07は予選全体の4番手。北京五輪に続くメダルも視野に入った。江里口は「1〜4走までみんなが自分のレースができた。米国とジャマイカは別格だが3位以下は競り合い。まだバトンはいける範囲があるので作戦を練りたい」と目を輝かせた。(ロンドン=熊日・藤本雅士)