「やることをやれば結果はおのずと付いてくる」‐。ロンドン五輪の陸上男子やり投げに出場するディーン元気選手(20)=神戸市西区出身、早稲田大3年=が9日、母校の市立尼崎高校で開かれた壮行会に出席した。生徒ら約千人にエールを送られ、「目標に向かって諦めず挑み続ければ、無理と思うことにも手が届く。そういうことをオリンピックで伝えたい」と意気込みを語った。(霍見真一郎) 壮行会では、吹奏楽部の演奏やバトン部のチアダンスなどに加え、在校生が直接質問するコーナーがあった。 1年の男子生徒(15)の「なぜやり投げを選んだか」という問いに、ディーン選手は「投てき競技の中で一番遠くに飛ぶ。放物線を描いて飛ぶやりが美しいと思って」。女子やり投げの県高校記録保持者の3年中島美穂さん(17)にやり投げの魅力について尋ねられると、「自分からやりが離れて小さくなるのが楽しい。中島さんは何が楽しいですか」と問い返し、笑いを誘った。 同校在学中から「ロンドンに出るのを一番の目標にして生活していた」というディーン選手。恩師の陸上競技部顧問大久保良正さん(40)は「記録が伸びないときほど積極的に明るく練習していた」と振り返った。 壮行会では「五輪で記録を残す」と後輩たちに明言。記録もメダルも具体的な目標は設定しないといい、楽しんでいるところを後輩に見てほしいと話す。「周囲にも、僕自身にとっても記憶に鮮明に残る競技ができれば」と笑顔を見せた。 やり投げは、日本時間で8月9日未明に予定されている。