大分政経懇話会7月例会が24日に別府市のホテル白菊、25日に中津市のグランプラザ中津ホテルであり、スポーツジャーナリストの島村俊治氏が「ロンドン五輪の楽しみ方と五輪の未来に向けて」と題して講演した。要旨は次の通り。マイナーな種目も見て 28日開幕のロンドン五輪では、ぜひ開会式を見てほしい。200以上の国と地域が参加する。見たことも聞いたこともない国やわずか数人の行進もある。開催地の文化や政治経済などいろいろな要素が含まれている。 大分県関係では柔道の穴井隆将や新体操の田中琴乃など8人の選手が出場する。地元代表の応援はもちろん、普段見る機会のない種目や予選にも目を向けてほしい。多くの選手は負け、勝つのはほんの一部。感動は金メダルだけでなく、いかに立派に戦い、立派に負けたかにある。勝負の一瞬を共有し、自分の目でしっかりと見てほしい。世界中の若者の頑張りから力をもらえる。 私はNHKアナウンサーとして夏冬8回の五輪の実況に携わり、多くのことを五輪から教わった。ロサンゼルス五輪(1984年)の女子マラソンでは、ふらつきながらも死力を尽くしてゴールした選手の姿を涙をこらえて伝えた。完走することがいかに大切か。マラソンはよく人生に例えられるが、私たちの生き方でも同じことが言える。アマにも参加の機会を ロンドンでの五輪開催は3回目だが、日本は今回が初参加だ。特に第2次世界大戦後の第14回大会(48年)は戦争責任を取らされ不参加だった。冷戦時代のボイコットなど、五輪は平和でないときちんとした形で開催できない。今回のロンドン五輪参加には大きな意義があることを知っておいてほしい。 ロンドンはパラリンピック発祥の地でもある。大分県、特に別府市は身体障害者のためのトレーニング施設に力を入れていると聞く。8月29日開幕のパラリンピックにも興味を持ち、今後も障害者スポーツを後押ししてほしい。 五輪にも課題はある。時代の流れで「プロ化」が進んでいるが、ゴルフなどアマには予選の機会すら与えられない競技もある。夢を奪わないよう、せめて予選参加を認められないか。出場するプロは五輪を目指す人たちの4年間の思いを背に頑張ってもらいたい。 今の五輪はテレビマネーが動かし、テレビ局の都合で競技時間が変えられたこともあるが、今後はそのようなことが起きないよう願っている。8月合同例会のお知らせ▼大分会場 8日(水)正午 トキハ会館 政治ジャーナリスト  後藤 謙次氏     「小沢新党と野田政権の行方」 大分政経懇話会のご加入についてのお問い合わせは大分市府内町3の9の15、大分政経懇話会事務局(TEL097−538−9646)へ。