【津】津市一志町出身の吉田沙保里選手(29)が十日未明、ロンドン五輪女子レスリング五十五キロ級で金メダルを獲得し、五輪三連覇を成し遂げた。勝利の瞬間、吉田選手の地元で開かれたパブリックビューイングに集まった家族や後輩、同級生らは「感動をありがとう」などと喜びを爆発させた。  同日の午前三時六分、決勝戦に臨む吉田選手がスクリーンに映し出されると、約五百人(市発表)の来場者は、「めざせ三連覇」などと書かれたそろいの金色のバルーンスティックをたたき、声援を送った。試合が始まると、「沙保里」コールが湧き起こり、吉田選手が得点を奪うたびに「オー」と声を上げた。優勝が決まった同三時十四分、会場には割れんばかりの歓声が響き、喜びを分かち合った。  初戦から声援を送った吉田選手の兄、勝幸さん(34)は「率直にうれしい。『おめでとう』と言ってあげたい」と喜び、「五月のワールドカップ(W杯)で負け、弱点をしっかりたたき直していた」。吉田選手が小学生のころから高校を卒業するまでコーチを務めた奥野竜司さん(48)は、「準々決勝までは動きが悪かったが、準決勝でW杯で敗れた選手に勝ち、波に乗れた」と振り返り、金メダルを首にかけた吉田選手には「達成感からか、ほっとした表情だった」と話した。  吉田選手の父、栄勝さんのレスリング教室で幼いころから練習を続けている県立久居高二年の奥野里菜さん(16)、津市立久居西中二年の春菜さん(13)姉妹は、「すごい迫力でした。自分も大舞台でも緊張に負けないような試合をしたい」、「沙保里ちゃんらしいレスリングをしてくれれば大丈夫だと思っていた」と語った。  吉田選手と中学、高校の同級生だった斎藤あかねさん(29)は、高校の手話の授業で吉田選手が「五輪で金メダルを取る」と表現していたことを思い出し、「夢を実現するかっこいい同級生」とにっこり。同じく同級生の岡田美香さん(同)は、高校時代に柔道の授業で吉田選手と一戦を交えたが、全く歯が立たなかったという。「祈るような思いで見ていた。鳥肌が立った」と喜んだ。  吉田選手が高校三年の時、クラスの担任だった福岡昌允さん(65)は、「世界一になってもてんぐになることがなかった。感動をありがとう」と話し、前葉泰幸市長は「やり遂げる姿がかっこいい。常人のレベルを超えている」とたたえた。 ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)