ロンドン五輪で日本人でただ一人、女子ホッケー審判員として参加している南アルプス市上今諏訪の相馬知恵子さん(36)=県スポーツアカデミー=が、3位決定戦の笛を吹いた。「すごい歓声の中で重圧もあったが、(笛を吹けた)気持ちよさもあった。日本では絶対にできない経験」。ジャッジの技術を磨いた4年間。日本人初の3大会連続での“出場”となった五輪の最終戦で、その成果を存分に発揮した。 五輪で審判を務められるのは、世界でわずか17人。その一人となった相馬さんは、予選リーグ4試合で審判を務めた。世界ランク上位のオランダやアルゼンチン、ドイツの試合をさばき、「ミスもあったけれど、できる限りのことはやった」。目標の決勝で笛を吹くことはかなわなかったが、“狭き門”をくぐり抜けて3位決定戦の審判に決まった。 任された英国とニュージーランドの一戦は、開催国出場とともに、銅メダルを懸けた争い。会場の雰囲気は感じたことのないほどの熱気を帯び、ブーイングも飛び交った。 そんな中、冷静に笛を吹いた。素早く、正確なジャッジでゲームをコントロール。「難しさもあったが、いつものペースでできたと思う」。うれしさで舞い上がった2004年のアテネ五輪とも、判定に安定感を欠いた08年の北京五輪とも違う、達成感でいっぱいの五輪となった。〈小野田洋平〉 ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)