【ロンドン=古家政徳本社記者】「最後でこの仲間と一緒に笑えたことがうれしい」「アテネよりは上にいけた感覚がある」―。ロンドン五輪ホッケー女子の日本代表「さくらジャパン」は8日、9、10位決定戦で南アフリカに2―1で勝って9位に。日の丸を背負った選手たちは、苦しみ抜いた末の勝利の味に酔いしれた。  「最初勝てなくて、すごく苦しくて。こんなに苦しいのか、ってくらいつらかった」。五輪3大会連続出場の中川未由希選手(25)=ソニーHC=ですら思い惑った序盤の苦戦。予選リーグ3戦を終えて全敗。初出場の林なぎさ選手(25)=同=は「オリンピックという舞台ではこれほどまでに一勝が難しいものなのか、と痛いほど感じた」と振り返る。  だが、ベルギーとの引き分けを挟んで、格上の中国を破ったことでチームに勢いが出た。「勝つために必要なのはチームが一つになること。そのためには選手一人一人の覚悟が必要。それをみんなで見詰め直し、(勝利という)形にできた」と真鍋敬子選手(25)=南都銀行=は力を込めて言う。  そして「北京五輪を超えよう」(主将山本由佳理(31)=ソニーHC=)という思いでさらに結束を深めたチームは、見事に自分たちらしい“終盤逆転”の形で有終の美を飾った。「アテネの8位は10カ国中の順位。ある意味でロンドンでの9位は、それより上にいっている感覚がある」と笑顔で言った。林も「最後の2戦で連勝できたことで、やってきたことが少し報われた。いっぱい走ってきたこの仲間たちと、最後で一緒に笑えた」と続いた。  もちろん6位以内という目標、さらにメダルに届かなかった悔いは残る。「でも最後で勝てたことは次の代表チームにもプラスになる。きょう(8日)の勝ちは今後に大きな意味を持つはず」と中川。安田善治郎監督(66)=各務原市役所=も「アテネは2勝、北京は1勝、そしてロンドンで2勝1分け。確実な進歩はある」と選手の奮闘をたたえた。 ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)