ホッケーの男子日本リーグ第3節1日目は7日、福井県越前町営朝日総合運動場などで6試合があった。福井クラブは後半32分、相手反則で得たPS(ペナルティーストローク)をFB為国が決め、2—1で診療印刷(埼玉)を破った。リーグ参戦5試合目での初勝利を地元で飾り、勝ち点を5に伸ばした。8日は午後1時20分から同運動場でアルダー飯能(埼玉)と対戦する。 ホッケーの国内トップリーグの公式戦が県内で行われたのは初めて。スタンドには将来の代表選手を夢見る小学生や、地元住民、関係者ら約500人が詰めかけた。 福井クは前半、守備を重視する布陣の相手陣内に序盤から攻め込んだ。しかし、シュートがポストにはじかれるなど、決定機を生かせなかった。 18分、左サイドからMF野村が中央に鋭いパスを配球。MF佐藤がサークル内にワンタッチで縦につなぐと、フリーで待っていたFW小林がダイレクトシュート。これが鮮やかに決まり、先制点を挙げた。 1—0で折り返した後半も序盤は福井クペース。しかし18分、MF水島が2分間退場になった直後、カウンター気味の攻撃を受けて同点とされた。流れは徐々に診療印刷へと傾き、チーム全体の足が止まり始めると一進一退の攻防となった。 地元で悲願の初勝利を目指す福井クは、ドリブルやスティック技術のあるMF齋藤有、朱をFWに上げて勝負に出た。残り3分を切り、サークル内でパスを受けた朱が倒され、PSを獲得。相手GKと1対1のシュートを為国が冷静に決め、決勝点を奪った。 診療印刷は、丹生高出身のGK関澤博之が再三、好守を見せたが及ばず5連敗。同校出身の三谷元騎、力哉兄弟が所属する天理大(奈良)はアルダー飯能に2—3で敗れ、今季初黒星を喫した。旧朝日西中出身の橘敏郎がメンバーの名古屋フラーテルは岐阜朝日クラブに2—1で勝ち5連勝、首位を守った。■地元で若手、ベテラン融合 雨の中、地元での一戦を楽しみに約500人が訪れた。相手は同じ今季参入組の診療印刷。福井クラブは負けるわけにはいかなかった。松村監督は、リーグ初勝利を「(チームも地元も)待ちに待った勝利」と胸をなで下ろし、「これで選手たちにたまっていたフラストレーションも吹っ切れるだろう」と次戦以降に期待を高めた。 2点のリードを守れず、引き分けに終わった前節の立命館大戦から約1カ月。守備のバランス面を見直して、この日に臨んだ。前半、引き気味だったとはいえ診療印刷に決定的チャンスを与えることはなかった。 若い力も躍動した。先制点をもたらしたのは佐藤、小林の10代の県立大生コンビ。学年は一つ違うが丹生高時代から息の合ったプレーを見せていた2人。横パスを受け「タン、タン、タンという感じだった」と声をそろえたように、決定機をつくり出す速さは見事だった。 ベテラン勢では31歳MF齋藤有の巧みなドリブル、パスが光った。同点とされた後の終盤にはFWに入り、どん欲に勝ち越し点を狙った。32歳水島は、相手マークを引きつけての柔らかいパスでたびたび好機を演出。計4本のPCを決め切れず「スタンドのため息が痛いほど胸に刺さっていた」と話した32歳の主将為国は、決勝のPSを突き刺し「苦しんで勝ち点3を取れた。この1勝は大きい」と声を弾ませた。 通算成績を1勝2分け2敗とし、順位は前節から一つ上がり9位となった。とはいえ、目標とするプレーオフ圏内の6位へは厳しい戦いが続く。地元第2戦となる8日の相手は、ロンドン五輪予選日本代表のFW北里謙治を擁するアルダー飯能。松村監督は「多くの人に『12人目の選手』になってほしい」と、選手鼓舞へ一層の声援を求めた。 ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)