「これからも福島県を忘れずプレーする。皆さんも目標に向かって頑張ってほしい」。ロンドン五輪の女子サッカーで銀メダルに輝いた日本代表「なでしこジャパン」の佐々木則夫監督(54)と丸山桂里奈選手(29)は13日に福島市で開かれたフェスティバルで、県民や子どもたちに夢と希望を持ち続けるよう励ました。佐々木監督は県庁も訪問し、県民からの応援に感謝した。  国際サッカー協会と日本サッカー協会が復興支援と女子サッカーの底辺拡大を目指して開いたサッカーフェスティバル。佐々木監督と丸山選手が登場すると、将来の「なでしこ」入りを目指す県内の女子児童らがロンドン五輪での活躍に大きな拍手を送った。  かつて楢葉町が本拠地の東京電力女子サッカー部「マリーゼ」に所属し、福島を「第2の故郷」と呼ぶ丸山選手は「3月に大熊町のアパートに一時帰宅して以来、約半年ぶりに福島に帰ってきた。楽しみながらサッカーをしよう」と呼び掛けた。  佐々木監督は、なでしこジャパンの選手も最初は初心者だったことを強調し、「既に『なでしこ』への道は始まっている」と励ました。  2人はロンドン五輪での疲れを見せず、JFAアカデミー福島の生徒らと共に子どもたちを指導した。パスやシュート、ミニゲームなどを通してサッカーの楽しさを伝えた。  終了後の会見で佐々木監督は「福島の子どもたちは明るく、自分も元気をもらった。ミニゲームでは圧倒される場面もあった」と会場の笑いを誘い「サッカーを通して素晴らしい女性になってほしい」と締めくくった。  丸山選手は「昨年のワールドカップ(W杯)では東日本大震災から立ち上がろうとする皆さんに勇気をもらった。五輪では元気を与えたかった」と思いを語った。  フェスティバルに参加した福島市のサッカークラブに所属する矢野目小二年の渡辺美南海さん(7つ)は「シュート練習が楽しかった。大きくなったら丸山選手のようになりたい」と笑顔を見せた。 ■皆さんを忘れずプレー 県庁訪れユニホーム寄贈 佐々木監督  佐々木監督は13日、県庁を訪れ、内堀雅雄副知事に銀メダル獲得を報告した。  佐々木監督は「辛抱しながら戦った成果。福島をはじめ、多くの人たちの応援に感謝したい」と述べた。震災や東京電力福島第一原発事故で苦しむ県民に向け「元気を与えることができたと思う。これからも皆さんのことを忘れずにプレーするので、手を取り合って頑張ってほしい」とエール。内堀副知事に、選手全員のサイン入りユニホームをプレゼントした。  内堀副知事は「プレッシャーがかかる中での銀メダルは素晴らしい。選手の諦めない姿に、震災復興に立ち向かう県民は励まされた」とたたえた。  日本サッカー協会の田嶋幸三副会長が一緒に訪れた。 ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)