ロンドン夏季五輪は25日、全競技に先立ちサッカー女子の1次リーグが幕を開けた。F組の「なでしこジャパン」はカナダとの初戦に臨み、2-1で勝利。1991年から始まったワールドカップ(W杯)と、その翌年に開催される五輪(1996年のアトランタ大会から実施)での連続優勝といういまだ成し遂げられたことのない偉業達成に向けて好スタ-トを切った。佐々木監督は「第1戦は非常に難しい試合。選手は我慢してよく戦ってくれた」とたたえた。  国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは、こちらの3位に対してカナダは7位。だが、過去の対戦成績が3勝3分け3敗と決して侮れない相手であることは、この日のなでしこの立ち上がりのプレーが物語っていた。意識的に両サイドからの攻撃を仕掛け、左DFの鮫島が得意のオーバーラップを試みる。最近の米国戦で見られた前半開始直後の失点に細心の注意を払いながら慎重に滑り出した。  ▽沢の本来の動き  登録18人全員が昨年のW杯優勝メンバー。その中で、あえて沢の動きに注目していた。12日のオーストラリア戦(国立競技場)で代表試合としては約1年ぶりのゴールを挙げていたが、本来の動きや切れには程遠いように映ったからだ。「背番号10の躍動=金メダル」は疑う余地がない。だから動きを追った。立ち上がりは引き気味にポジションを取っていた分、前線へのボールの供給という部分では不満だったが、体が温まり始めるとじわじわ攻撃参加に転じてきた。  前半33分の先制ゴールは沢が起点となった。左サイドのスローインから狙いすまして右足のアウトで華麗な浮き球パス。受けた大野はDFを引きつけ、十分にためを作ってから右足のヒールで走り込んだ川澄にパスした。3人の流れるような連係はINAC神戸で常日ごろから練習を積んでいるがゆえのたまものだろう。キャプテンとして、注目を浴び続けるチームをまとめ上げている宮間が追加点を挙げたことも今後には大きなプラス材料になるはずだ。  ▽日本選手団に勇気と希望  残念だったのは後半開始直後の好機で積極性を欠いた大儀見のシュートだった。がら空きとなったゴールに向けて蹴り込む瞬間、わずかな油断があったように見えた。本人は「入った」と確信していたはずだ。そこに右サイドからセッセルマンが飛び込んできて間一髪でクリアされてしまった。3点目を奪っていれば、もっと楽な展開に持ち込めていたに違いない。  だが、いずれにせよ結果がすべて。しかも総勢293人の日本選手たちに勇気と希望を与える白星。最も難しい第1戦を乗り越えた先には限りない夢が広がる。次戦は28日、初戦の南アフリカ戦に4-1で快勝したFIFAランク4位のスウェーデンとぶつかる。(47NEWS 浜田潔) ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)