サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」には、ちょっと意外なムードメーカーがいます。誰だと思いますか? 実は佐々木則夫監督なのです。  普段は厳しい顔をして指示を飛ばす佐々木監督ですが、試合直後の練習では、自ら率先して雰囲気を和ませています。7月19日のフランスとの強化試合で完敗し、英国入り後初めての練習を行った21日もそうでした。  守備的MFとDFの選手たちがパス回しの練習をしている時です。佐々木監督やコーチ陣が、相手役を買って出ました。普段から実戦形式の練習でプレーしている望月コーチなどは、問題なく動けるのですが、日ごろは選手たちの動きをじっと観察して修正点などを指摘するのが仕事の佐々木監督は、そうもいきません。なかなか足が動かず、5分もしないうちに運動量が落ちてきます。  すかさず「ノリさん(佐々木監督)が動いてなーい」「ノリさん、ついてきてる?」と選手から“突っ込み”が入ります。佐々木監督も「このヤロー!」と必死の形相で奮闘しますが、ボールを奪いに走ったところを選手に体ごとブロックされるなど、終始いいように翻弄されていました。  それでもただで終わらないのが佐々木監督。「OK!こんなもんにしてやろう」と指揮官の威厳(?)を最後に示して練習を締めくくり、選手から思わず笑みがこぼれました。  佐々木監督は練習後「ただ走るのは嫌いだけど、どうせ走るならば選手のために。その一心で走った」とコメントしました。  フランス戦のショックも少し和らぐ気配りと、それを自然にしてみせる佐々木監督に、なでしこジャパンの強さの一端を見た思いでした。(コベントリー共同=日高賢一郎) ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)