ロンドン五輪のフェンシング男子フルーレ団体で、団体では初めてのメダルとなる銀メダルに輝いた日本チームのうち、千田健太(27)、淡路卓(23)の両選手が所属するパチンコ店経営のネクサス(高崎市)では六日、フェンシングチームの後輩やコーチ、社員らが喜びに沸いた。 (菅原洋)  同社は役員らが大学時代などにフェンシングをしていたため、約三年前にチームを発足させ、現在は約十五人が所属している。  千田、淡路両選手とも宮城県出身。父親もフェンシングの代表的な選手だった千田選手は、東日本大震災に伴う津波によって親友を失い、墓前でメダル獲得を誓っていた。  チームの後輩で、千田選手と同じ中央大でもフェンシングをした宮山亮さん(23)は「大学当時から千田先輩の努力する姿を見てきた。震災後はかなり落ち込んでいた。それだけに、念願のメダルが取れ、自分のことのようにうれしい」と実感を込めた。  チームの橋本寛コーチ(47)は「千田は被災地出身というプレッシャーがある中、MVPをあげたいほど大活躍した。特に準決勝のドイツ戦はめったにない、接戦を制した逆転劇だった。メダルの懸かった試合で、欧州の強豪を相手によくぞ勝った」と興奮気味に祝福。  イタリアとの決勝戦については「淡路も重要な場面に登場し、世界的な選手相手によくやってくれた。帰国したら、二人を強く抱き締めてあげたい」と感激を抑えられない様子だった。  高校、大学とフェンシングを続けた同社の星野正史常務(47)も「自分もやっていただけに、喜びはひとしおだ。千田は個人戦は本来の動きがなかったが、団体戦では後がないと、ふっ切れたようにチームで一番活躍してくれた」と千田選手を評価。さらに「淡路もプレッシャーに強い元気のいいキャラクターで、決勝戦で期待通りにやってくれた。二人を祝勝会でねぎらいたい」と声を弾ませた。     ◇  大沢正明知事は六日、「二百万県民とともに心からお喜び申し上げます」と両選手へのお祝いメッセージを発表した。 ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)