県内で避難生活を続ける福島県双葉町民が、故郷のヒーローに大声援-。三日未明(日本時間)、ロンドン五輪の自転車男子チームスプリントに双葉町出身の渡辺一成選手(28)が出場。町民約二百人が暮らす旧騎西高校(加須市)では、約三十人がインターネット中継を観戦した。チームは一回戦で敗退したが、町民からは「元気をもらった」と笑顔があふれた。 (増田紗苗)  「メダルを持って帰りたい」。町が福島県郡山市で六月に行った壮行会で、表彰台を狙うと宣言した渡辺選手。その勇姿を見守ろうと、井戸川克隆町長や町民らは二日深夜から旧騎西高校のホールに集まり、ネット中継に熱い視線を注いだ。  チームスプリントは一チーム三人で争う。渡辺選手ら日本は予選を八位で通過したが、一回戦では予選一位の英国に敗れ、八位に終わった。  旧騎西高校で自治会長を務める堀川光男さん(56)は「五輪に出るだけで十分素晴らしい。一成選手のチャレンジ精神に元気をもらった」と笑顔。遠藤益男さん(54)は「強豪ぞろいの中で健闘してくれた。今後の(個人種目の)ケイリンでも頑張ってほしい」とエールを送った。  最前列で応援していた井戸川町長は「福島にいる町民からも『応援する』と連絡を受けている。まだケイリンが残っているので、みんなの声援が届いてほしい」と、悲願のメダルに期待した。  東京電力福島第一原発が立地する双葉町。役場機能ごと旧騎西高校に避難してから一年四カ月が過ぎた。井戸川町長は、世界と戦う渡辺選手の姿に復興を目指す自分たちを重ね合わせ、「私たちも続かないといけない」と力を込めた。 ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)