熱戦が続くロンドン五輪で、カヌー競技スラロームの日本選手団を陰で支えた県人がいる。日本カヌー連盟スラローム・ワイルドウォーター強化委員会副委員長を務める木立彰さん(42)=青森市、豊産管理=は、カヌー選手たちが選手村に入村した7月16日から約1週間、同連盟スタッフとして大会コースでの練習を手伝い、選手たちを精神面でもサポート。日本勢はカナディアンシングルに出場した羽根田卓也選手(25)=羽根田事務所=が、31日の決勝で国内男子初の7位入賞を果たす活躍を見せた。 木立さんは青森市出身。弘前工時代にクロスカントリースキーの夏季練習の一環としてカヌーを始め、中央大卒業後にカヌーで国内トップクラスの選手に成長。1997年の大阪なみはや国体でカヤックシングル2冠を達成するなど活躍した。 現在、第一線は退いたものの、競技は続けている。2007年にブラジルで行われたスラローム世界選手権では日本代表のコーチを務めた。 木立さんは7月16日に選手たちと共にロンドンに入り、練習中のビデオ撮影やタイムを測るなどして選手団をサポート。練習後は選手たちの相談に乗り、大会前の緊張をほぐした。日本には競技が始まる前の24日に帰国した。 「大会直前なので、選手たちには技術的なアドバイスよりも万全の態勢で競技に臨めるよう心掛けた」と木立さん。現地に入ってすぐは緊張が見られた選手たちも、木立さんが現地を離れるころには動きが良くなっていたという。 選手の中でも、入賞した羽根田選手は07年の世界選手権からの付き合い。今大会は日本男子で初めて決勝に進出したが、コース中盤で転覆。しかしその後は持ち直し7位だった。 木立さんは「転覆は残念だったけれど、男子初の決勝進出で7位入賞は素晴らしい」と活躍をたたえた。 羽根田選手は08年北京五輪では、緊張からか、実力を出せず予選で敗退した苦い経験がある。木立さんは「4年前の失敗を糧に努力してきた証拠。まだ25歳なので今後の活躍に期待している」と日本カヌー界のエースにエールを送った。 ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)