「うちのそばが百万分の一でも活躍に貢献できたのなら、こんなうれしいことはありません」。ロンドン五輪レスリング女子48キロ級で金メダルを獲得した小原日登美選手(富士見市在住)。行きつけのそば店「ぐらの」(ふじみ野市大井)の福原篤店長(44)は九日、にっこりと笑った。  51キロ級から階級を下げて五輪に臨んだ小原選手にとって、減量は最大の課題だった。もちもちした食感で腹持ちがいい同店の田舎せいろを気に入り、数年前から夫康司さん(30)と足しげく通った。これまでの取材にも「最高のそば。大会の前などは、減量と験担ぎを兼ねて必ず食べます」と絶賛していた。  渡英前日の二日夜にも来店。他の客がいなくなるまでくつろぎ、田舎せいろの大盛りを食べた。「減量が大変なので、ぎりぎりまで日本で調整しました」と店長に話し、そば一人前をお土産で持ち帰ったという。  つい最近まで、この常連客が小原選手と知らなかったという福原店長。優勝の瞬間は「テレビの前で一緒にガッツポーズをしちゃいました。また来てほしい」と喜んだ。     ◇  陸上自衛隊朝霞駐屯地にあり、小原選手が所属する自衛隊体育学校の畑中誠学校長は「最高の笑顔を届けてくれたことを誇らしく思うとともに、ほめてあげたい」とねぎらった。  富士見市は金メダルを祝う横断幕を十三日から市内の駅などに掲げる。星野信吾市長は「帰国後は市民の皆さんと祝福したい。市の功労表彰もしたい」とコメントした。 (上田融) ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)