トランポリン男子個人でロンドン五輪代表に決まった上山容弘選手(27)が東京都内で本紙のインタビューに応じ、「自分を見失わないパフォーマンスをして、笑顔で終わりたい」と抱負を語った。東日本大震災については「選手が頑張っている姿を見せることで、笑顔や元気につながれば」と話した。   (大沢令)  上山選手は昨年十一月から、スポンサーとなっている川口市内の不動産管理会社に勤務。同市内から都内に通い、一日二~五時間の練習を重ねている。  日本人初の世界ランク一位となり、メダルが期待された北京五輪は九位に。トランポリンの指導者でもあった父剛さんを前年に亡くしていた。「不安や戸惑いが多く、自分を見失った。『こうしなければ』という気持ちが強すぎて、持てる力を発揮できなかった」と振り返る。  昨年三月には、前のスポンサーとの契約が切れ、貯蓄を取り崩しながらの競技生活を強いられた。「北京からの四年間でいろんな経験をした。そのすべてが、自分が成長するためのプラスになった」と前向きだ。  先月、二大会連続で五輪出場を決め、今月三日に父の墓前に報告した。「北京の時は父への思いがすごくあったが、この四年間は自立して一人でやってきた。ロンドンでは自分を支えてくれたり、お世話になった方に感謝するつもりで臨みたい」と心境の変化も口にした。  そして「どんな結果になろうとも、北京ではできなかった笑顔で終わろう」と心に決めているという。  トランポリンは「笑顔にさせる魔法の道具」と言う上山選手。東日本大震災について「僕ら選手が頑張っている姿を見せることが笑顔や元気につながっていく。少しでもそのお手伝いができたら」と述べた。  うえやま・やすひろ 大阪府出身。世界選手権は男子個人で2005年に日本人初のメダリストとなり、4大会連続でメダルを獲得。北京五輪9位。大体大大学院。 ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)