ロンドン五輪の重量挙げ女子53キロ級に初出場する八木かなえ選手(20)は、横山信仁コーチ(63)と二人三脚で競技に取り組んできた。2008年に須磨友が丘高で師弟コンビを組み始め、11年には、ともに金沢学院大へ。大舞台で、2人の新たな挑戦が幕を開ける。 2人が出会ったのは07年8月。八木選手が神戸市立押部谷中3年のときだった。八木選手は須磨友が丘高のオープンハイスクールで初めて競技に触れたが、横山コーチは体操競技出身のバランス感覚にほれ込んだ。「姿勢がきれい。すぐにチャンピオンになれる」 見込み通り、入学後は日本高校記録を更新するなど活躍。素質の高さを確信した横山コーチは家族を神戸市垂水区に残し、同高講師から金沢学院大コーチに就くことを決意した。 男子で1996年アトランタ五輪男子54キロ級10位の納富(のうとみ)俊行さん(41)=現舞子高教=を育てたが、女子では初の五輪選手となる。“放任主義”だった男子と違い、本番で緊張するタイプの八木選手には丁寧に声を掛け続けた。練習から「成功する。大丈夫」と、気持ちをほぐせるよう気を配り、褒めて伸ばした。 サングラスがトレードマークの横山コーチ。八木選手は「最初は怖そうだと思ったけど、けがをしたときに病院まで付いてきてくれる。話をしていくうちに優しさを感じるようになった」と慕う。 「先生(コーチ)に教えてもらったことを本番で出し切りたい。目指すは自己ベスト」と八木選手。“兄弟子”にあたる納富さんも「私ができなかった分、八木選手には、少しでも横山先生にいい思いをさせてほしい」とエールを送っている。(小林隆宏) ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)