ロンドン五輪に体操男子代表として出場する草加市出身の加藤凌平選手(18)=順天堂大1年=が現地入りする前に、東京都内の練習先で本紙の取材に応じ「大舞台でも周りに流されず、自分のペースで演技したい」と抱負を語った。 (大沢令)  加藤選手は床運動のスペシャリスト。代表選考を兼ねた全日本選手権とNHK杯の床運動で一位を三回獲得し、五輪出場を初めて射止めた。  父裕之さん(48)は元世界選手権代表でコナミ監督。母由美さん(46)も体操で国体やインターハイに出場し、中三の弟も体操選手という体操一家だ。小さいころから近くの体育館を遊び場に育った。  裕之さんの勧めで、九歳から本格的に体操を始めた。埼玉栄高に進学すると、その才能は開花。二〇一〇年に全日本団体・種目別選手権の床運動で三位に入り、頭角を現した。演技に安定感が生まれ、着地の強さと、床運動のひねり技に抜群の冴(さ)えをみせる。  今回の体操男子チームでは最年少。「競技に若さは関係ない。経験不足だが、物おじしないで演技することが自分の役割。チームに貢献したい」と端正な顔を引き締める。  男子団体をけん引するエース内村航平選手(23)は「尊敬し、目標とする選手」と認め、種目別の床運動で「チャンスがあったら(内村選手と一緒の)表彰台を狙う」と打ち明ける。  体操の先達でもある裕之さんは「小さいころから超えたいと思っていた」という憧れの存在だ。五輪出場の機会には恵まれなかったが、その夢を子どもに押し付けるようなことはなかった。「体操のことで怒られたことはなく、自分の好きなようにさせてくれた。遠慮なく、何でも相談できる心強い存在」と信頼を寄せる。  近くの越谷レイクタウンに家族で買い物に出掛けるなど、家庭でも仲がいい親子だ。  体操男子の伸び盛りのホープが親子二代の夢と、〇四年アテネ以来の団体金メダルの悲願を背負う。 ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)