スポーツの祭典、夏季オリンピック・ロンドン大会の開幕まで1カ月を切った。開会式は7月27日に行われるが、2日前にはサッカーが開始される。五輪公園などの競技施設はほぼ準備が整い、選手村は16日から各国選手団を迎え入れる。市内の名所、タワーブリッジに巨大な五つの輪がお目見えしてお祭りムードは高まり、後半に入った聖火レーは各地で市民の熱狂的な歓迎を受けている。  ▽節目の大会  アテネで1896年に産声を上げた夏季五輪は戦争による中止という事態を挟みながら今回が30回目。たまたま今回は、日本が第5回大会(1912年、ストックホルム)に嘉納治五郎を団長にマラソンの金栗四三らたった2人の選手を派遣してからちょうど100年という節目が重なった。スポーツへの理解は極めて乏しく国の援助など望めない環境から、300人近い選手たちが世界の強豪と相まみえる時代へと大きく様変わり。ロンドンでは08年、48年に次いで3度目の開催だが、2度目の大会には招待されなかった日本にとっては今回が初めてのロンドン五輪となる。  今大会ではボクシングで女子枠が認められ、全競技で男子オンリーという壁がなくなった。節目にふさわしい変革の一つと言えるかもしれない。  ▽大会の顔はやはりボルト  最も注目されるアスリートは誰か。29日現在まだ代表権は確定していないものの、陸上男子短距離のウサイン・ボルト(ジャマイカ)がやはり候補一番手だろう。4年前の北京で異次元の走りと評された男が100メートルで夢の9秒4台突入を果たせるか。  北京では8冠を奪取しボルトと人気を二分した競泳のマイケル・フェルプス(米国)はどうか。米国代表選考会からは絶好調の同僚ライアン・ロクテとの「万能型」対決がロンドンの焦点になりそうな気配がする。  ▽北島の2種目V3、日本の金メダル  競泳男子平泳ぎで北島康介の100、200メートルの五輪3連覇はなるか。100メートルの最大のライバル、アレクサンドル・ダーレオーエン(ノルウエー)が急死したが、単身米国に拠点を構えてリフレッシュと泳ぎに磨きをかけてきた今の北島は、そんな周囲の変化に惑わされない強靱(きょうじん)さを身に着けているのではないだろうか。  男子体操の内村航平は日本勢で最多の金奪取を期待されている。他を圧倒する個人総合に加え団体総合、種目別の床運動、さらには鉄棒で頂点を目指す。そのほかでは柔道の福見友子やレスリングの吉田沙保里ら優勝を有力視されている女性が多い。サッカーのなでしこジャパンに昨年のワールドカップ(W杯)の再現を望む声が強いのも当然だろう。  日本が前回大会までに積み重ねた金メダル総数は123個。陸上ハンマー投げの室伏広治ら強者たちがその上積みに挑む。(共同通信社 岡本彰)   ※    ※    ※    ※  かつて文豪・夏目漱石が留学した当時の「倫敦」のたたずまいをマラソンコースなどに残しつつ、今回のため大規模に再開発した五輪公園を中心に繰り広げられるロンドン五輪。真夏の熱いドラマを追ってみる。 ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)