男子200m背泳ぎの入江陵介と女子200m平泳ぎの鈴木聡美が2位となり、それぞれ100mの3位に続く今大会自身2個目のメダルに輝いた。怪物フェルプス(米国)は男子200m個人メドレーで勝ち、北島康介が成し遂げられなかった競泳男子個人種目で史上初の3大会連続制覇を達成した。  ▽会心のレース  2人の日本人メダリストには会心のレースだった。自己ベストを1秒以上も短縮し日本タイ記録をマークした鈴木は「自己記録を大幅に更新でき、100mよりいい色のメダルを取れた。すごく楽しいレースができた」と端正な顔をほころばせた。世界新でぶっちぎり2連覇のソニ(米国)には離されたが、十分すぎるほど納得のいく出来で「メドレーリレーもしっかり頑張りたい」。  入江も「ずっと金を夢みてやってきたので銀メダルには後悔もあるが、自分自身ができる百パーセントのレースができた」と胸を張った。2連勝を狙ったロクテ(米国)を徹底的にマークして退けたものの、クレアリー(米国)に優勝をさらわれたのは誤算だったかもしれない。だが、自分自身の力を出し切った満足感を漂わせた。  ▽快進撃の日本  北島康介が2種目制覇に失敗したこともあり、まだゴールドの輝きは手にしていない。しかし、競泳の日本勢の活躍は快進撃と評価していいだろう。この日でメダル数は銀2、銅7の計9個となった。戦前のロサンゼルス大会の12個(金、銀各5,銅2)、ベルリン大会の11個(4、2、5)の高い壁には及ばないが、戦後では最多を記録したアテネ大会の8個(3、1、4)を上回った。金のない弱みはあるが、メダル総数では日本水連の掲げた8個の目標をクリアした格好になる。  入江は最後の舞台となる3日(現地)からの400mメドレーリレーに臨む決意を示した。「競泳は(男女合わせて)27人でやってきたので、最後のメドレーリレーで自由形の選手が泳ぎ終わるまで27人のリレーは終わりません」。チームの快進撃を支える結束力の強さを誇示するコメントが心に響いた。  ▽怪物健在  フェルプスは今大会初めて個人種目に勝ち、3連覇の快挙を果たした。「うれしい。ほっとした。世界記録に届かなかったのは残念だが、男子で初めて3連覇できたことには満足している」と話した。これで五輪史上最多の獲得メダル数を20に伸ばし、怪物健在をあらためて印象づけたのだった。 (47NEWS 岡本彰)