1997年の5月、高木大成(現営業部部長)は、福岡ドームでのダイエー戦の前に東尾修監督に呼び出された。場所は宿舎の監督部屋の中。

 「一塁に行ってくれるか?」。当時捕手だった高木は、正捕手の伊東勤(現中日ヘッドコーチ)の存在の大きさを感じながらも、およそ計7年間務めたポジションへのこだわりが強かった。

 一方で、高木の打力を生かしたい、守備面に不安を抱えていた一塁手マルティネス(当時)を指名打者に専念させたい、チーム事情があった。

 東尾監督のコンバート指令にうなずいた高木。「チームのために」と、キャッチャーミットを置き、その日から「中学生以来」とい...    
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