1964年東京五輪の開催前、国民は手放しに歓迎してはいませんでした。都民を対象に実施された62年2月のNHK世論調査では、「五輪に大いに賛成」が38%、「決まったことだから賛成」が34%、「反対だが決まったことだから仕方ない」が11%、「反対」が10%でした。つまり45%が、既成事実に引きずられての賛成や黙認だったんです。住宅難や下水道などの都市整備が進まない状況を差し置いて、大会を開くべきなのか。懐疑的な声も強かった。
 
 2度目の東京五輪はどうか。2016年大会の候補地選考で東京が落選した時、世論は全然盛り上がっていなかった。その後に東日本大震災が起...    
<記事全文を読む>