【記者コラム】

 画面に映る姿が大きくなるにつれ、私も思わず力が入った。31キロすぎ、最年長の36歳、中本健太郎(安川電機)が集団の先頭に立ってスタートから飛び出した設楽悠太(ホンダ)を追った。昨年9月にあった東京五輪選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)男子の一場面だ。

 一時はその集団からも20秒以上遅れていたが、暑さに強く、追い上げるレース展開を得意とする。「東京五輪、あるかも…」。心が躍った。

 2012年ロンドン五輪で6位入賞し、世界選手権に3度も出場。黙々と結果を残す姿を取材してきた。最後は8位にとどまったものの「...    
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