開幕まで130日余に迫った東京五輪。56年前、初の自国開催へ胸を高鳴らせる青年がいた。現在も指導の第一線に立つ東京国際大駅伝部総監督の横溝三郎さん(80)=横浜市南区在住=だ。陸上男子3000メートル障害で1964年東京大会の舞台に立つも予選敗退。日の丸を背負った充実感、期待に応えられなかった失意…。語り尽くせぬ思いが時を超えてよみがえる。

 焦がれ続けたスタートラインに立った瞬間の心境を、横溝さんはよく思い出せないという。男子3000メートル障害で当時の日本記録を持つ百戦錬磨のランナーだ。通常の精神状態なら周りを見渡す余裕はあったが「平常心でなかったのかもし...    
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